私たちのものづくり
新しいモノやコトの開発にチャレンジするモノづくり
―Newly Made in Japan―
「創造と実践」
この言葉には私たちが1965年の創業以来大切にしてきた『ものづくりへの情熱』が集約されています。
私たちは常にお客様が快適に心地よく過ごせる“喜び”をお届けしたいと考えてきました。
大量に物を作り売るだけではなく、
特別な機能を必要とする少数の小さな声にもしっかりと耳を傾け応えていくこと。
その為に世の中の「常識」や「普通」に疑問をもち、弊社の小回りの利く長所を生かしながら
ひたむきに研究・開発に挑戦、長年“創造と実践”を続けてまいりました。
その成果は創業当時の生理用ナプキンの製造技術を応用して
新しい分野の吸収体を開拓するまでにいたっています。
少子高齢化や人口減少、地方の過疎化など、社会環境が大きく変化していく世の中ですが
私たちはこれからも時代の変化に柔軟に対応し、日本、そして世界中のお客様と共に
喜びをわかちあえる“お客様視点”のモノづくり企業として一歩一歩前進してまいります。
3つの強み―ADVANTAGES―
1.機械開発力
お客様の声をレスポンス良くカタチにし、かつ小ロット多品種生産で採算ラインに乗せるには機械開発力が必要不可欠です。
私たちは、自社の製造機を自社の手で設計、改良、改造までをこなし、他社にないオンリーワンの製造設備を作り込むことにより更なる高付加価値を提供しています。
2.商品企画力
お客様の現状の不満や課題を解決する為に商品の構想から始まり、資材選定・商品設計・生産計画・販売企画まで一貫しておこないます。
弊社は、お客様の「当たり前」の中に秘められた潜在的な課題を見つけ、商品化までの方向性・道筋をつくる作業を得意としております。また、お客様のニーズの収集から販売企画まで1人の担当者が一貫して対応することで、ニーズをカタチにしております。
3.現場力
私たちの製造設備は自社で改良を重ねたオンリーワンのマシーンです。
特別な機能を必要とする少数のお客様のご要望に応える製品作りを目指しているため、一台のマシーンで多品種少量生産をおこないます。
この難易度の高い生産を日々こなしている現場力こそ弊社の最大の強みです。
開発ストーリー
お客さまからの声から生まれた
『尿閉じ込めパッド』開発秘話
きっかけは
現場での深刻な悩み
きっかけは大阪のとある病院に飛び込み営業をかけた時でした。
病院の看護部長様から、「尿モレに困っているので何とかならないか」と相談を受けたのです。
お困りの尿モレとは、多尿量・パッドのズレ・隙間モレなどではなく、パッドの吸収体のフチ【吸収体の端部】まで尿が吸収されたときに体圧がかかると吸収された尿がフチから抜け漏れてしまう現象のことでした。フチから尿の抜けモレが生じると、紙おむつ（アウター）や衣類、ベッドシーツが尿で汚れ、患者様の心身的負担と看護師・介護士さんの体力的負担（着替え・シーツ交換と費用）が増え、医療・介護現場での本来の業務を損なうことにも繋がる深刻な問題でした。
さらにお話を掘り下げてお聞きすると、「国内の全ての紙おむつメーカーのパッドを試したが、【フチ】からの抜けモレを改善する商品はなかった」とのこと。この話を社内に持ち帰り、当社開発部に伝えたところすぐにプロジェクトチームが組まれ【体圧がかかってもフチモレをしない】パッドの開発をスタートさせることとなりました。
既存商品にとらわれない
0からの開発がスタート
私たちは既存の設計や資材選定を含め、内部構造をゼロから見直すことにしました。
床ずれや尿漏れによる生活環境の汚染、肌トラブルなどで困っている方たちの最適を実現するには、材料が皮膚に優しいやわらかい材質でありながら、フチ漏れをストップさせる防水性と、更に効率生産が可能な材料である必要がありました。広く海外にまで足を運び「やわらかく」「防水性を有する材料」を見つけて試作したところ、今度は材料がうまく所定の位置に安定しないという難題が…。
日々、たくさんの試作と失敗を繰り返しながら改造を繰り返しつづけ、ようやく出来上がった商品が『フリーネ 尿とじこめパッド』です。
お客さまからいただく
喜び・感謝の声
施設や病院様にも試していただいたところお客様からは、「フチ漏れが減少してよかった」「テープタイプのアウターを使用の方がパンツタイプに、パンツタイプのアウターを使用の方が下着に変更できた」等、うれしいお声とともに多くのお褒めの言葉をいただきました。
現場の声から生まれたこの商品。
お客様の最善を達成するには、要望を満たす材料を見つけることはもとより、生産現場側がどう使いこなすかがカギであると実感しました。
私たちはこれからも、市場に埋もれている潜在的なニーズをさぐりだし、お客様から頂く喜び≒スゴイ!という言葉を励みに、施設・病院に留まらず、居宅も含めたお客様の思いに応えられるような製品作りに励んでいきたいと思います。