『肌トラブルに困っているので何とかなりませんか？』
コットン生理用ナプキン開発のきっかけは
お客様の声でした。

[かゆみやかぶれ、冷えや生理痛がひどい]といったトラブルは生理用ナプキンを使用する際、女性なら誰しもが経験する悩みです。生理用ナプキンをつくり続ける中で耳にする切実な悩みをどうしたら軽減できるか、を考え開発をスタートしました。
まず、現状を知るべく調査をしてみると、生理用ナプキンで深刻な肌トラブルがおこる女性は“布ナプキン”を使用することが多いことがわかりました。生理用ナプキンと布ナプキンの大きな違いは肌に直接触れる素材が「コットン」であるか「合成繊維」であるかです。その点を踏まえ、私たちは肌トラブルが引き起こされる原因は「合成繊維が肌や身体に合わないからでは？」という仮説を立てました。

コットン100％の不織布を使用した初期モデル完成

その仮説をもとに表面真ん中にあるセンターシートの素材を見直した製品を2000年に開発（モニター）をしたところ、ご使用頂いた女性から『肌や身体のトラブルが良くなった』とお褒めのお言葉を頂きました。
“布ナプキン以上の機能を兼ね備えた紙ナプキン”【肌への優しさと利便性・横モレしない安心感】を目標に、様々な試作を経てセンターシートにコットン100％の不織布を使用した初期モデルのコットンナプキンが完成しました。

「布ナプキン以上の機能を兼ね備えた紙ナプキン」
商品化に向けた5つの重点化項目

初期モデルのコットンナプキンでは“センターシートはコットン100％"になりましたが、横モレ防止のサイドガード部分が合成繊維である“という課題が残りました。サイドガードがコットン素材では、「経血を生理用ナプキンに閉じ込め、横モレを防止する」生理用ナプキンの基本的な機能を満たすことが出来なかったのです。

その後も、お客様から『敏感肌に優しい、肌に触れる部分が全てコットンの商品が欲しい』とのご要望を頂き続けました。創造と実践を社是とする中小メーカーだからこそ、柔軟な開発力をもってその切実な悩みに応えようと、販売開始17年後の2017年に再度開発へと踏み切りました。
サイドガードの部分（羽まで）をコットン100％の素材で作ることが出来れば、完全な布ナプキンの機能を持ちつつ、紙ナプキンの吸収力・利便性を兼ね備えたコットンナプキンが実現できます。そのため、「生理期間も快適に」をコンセプトに、次の5つの項目を重点化しました。

商品開発にあたり特に難しかったのは安定した製造と品質管理です。サイドガード（羽まで）の部分を合成繊維からコットン100％にすることによる強度不足、横モレ防止機能の付いたコットン100％の素材開発の難しさ、製造ラインで発生するふんわりやわらかく伸びやすいコットン素材特有の安定性の問題、、、、それらの多岐にわたる課題を、ナプキンをつくり続けて50年以上の技術力とノウハウを駆使し、約2年間の歳月をかけ解決ました。
そして、2019年にCHÉRICOT[シェリコット オーガニックコットン]が完成しました。

生理のトラブルに悩む女性のニーズに応えるCHÉRICOT[シェリコット] を一人でも多くの方に届けるため、各地で展示会を行い、そして商品開発に生かす為アンケート調査などを実施いたしました。そこで得られた嬉しい使用時の実感のこもった言葉を少しながらご紹介します。